【ME1年目の勉強ノート】透析中の「静脈圧上昇」「脱血不良」の原因とアラーム対応手順まとめ

こんにちは!『MEラボ』管理人のkoukiです。
透析室で業務をしていると、必ず遭遇するのが「回路のアラーム」です。

特に多く、焦ってしまいがちなのが「静脈圧上昇」と「脱血不良」の2大トラブルです。
アラームが鳴ったときに「どこから順番にチェックすればいいのか」を頭の中でフローチャート化できるように、原因と対応手順を整理しました!

  1. 静脈圧上昇の原因とチェック手順
    血液を患者さんに戻す側の「静脈ライン(V側)」で抵抗が高くなっている状態です。
    主な原因
    静脈側留置針の壁ぺた・位置ずれ(針先が血管壁に当たっている)
    静脈側回路の折れ曲がり(クランプ閉鎖含む)
    静脈側チャンバーのメッシュ(フィルター)の目詰まり・凝固
    患者さんのバスキュラーアクセス(流出路)の狭窄・閉塞
    体位変動(腕を曲げたり、姿勢を変えた)
    対応のチェック手順(この順番で確認!)
  2. 回路の確認: 静脈側のチューブが折れ曲がっていないか、クランプが閉まっていないか目視する。
  3. 体位の確認: 患者さんの腕が曲がっていないか確認し、伸ばしてもらう。
  4. 針の確認: 留置針の固定を少し持ち上げたり、角度を変えて壁ぺた(血管壁への付着)を解除する。
  5. チャンバーの確認: 静脈チャンバーに凝血塊(血の塊)が溜まっていないか確認する。
  6. アクセスの評価: 改善しない場合は、シャントの流出路狭窄を疑い、エコー検査や医師・先輩への報告を行う。
  7. 脱血不良( 吸入圧高)の原因とチェック手順
    血液を引き出す側の「動脈ライン(A側)」から十分な血液が引けていない状態です。
    主な原因
    動脈側留置針の壁ぺた・位置ずれ
    脱血側アクセスの脱血不良・狭窄(シャント血流不足)
    動脈側回路の折れ曲がり・クランプ閉鎖
    血圧低下(有効循環血液量の減少により血管が虚脱している)
    対応のチェック手順(この順番で確認!)
  8. 回路の確認: 動脈側チューブの折れ曲がりやクランプを確認。
  9. 患者さんの血圧測定: 急激な血圧低下がないか真っ先に確認!(血圧低下が原因の場合は生食補液や除水停止を行う)。
  10. 針の位置・角度調整: 針先が血管壁に吸い付いていることが多いため、針の角度を微調整したり、少し回転(Up/Down)させて脱血を確保する。
  11. 血流量(Qb)の調整: 一時的にQbを下げて脱血を安定させ、アクセス状態を評価する。
  12. トラブル対応で大切にしているMEの心得
    アラームが鳴った際、一番やってはいけないのは「原因を確認せずにアラームを消音・解除し続けること」です。
    まずは「回路・患者さん(血圧や体位)・針」の3つを落ち着いて観察する。
    針の位置調整や生食補液で解決しない場合は、無理せずすぐに先輩スタッフや医師に相談・報告する。
    今日のまとめ
    静脈圧上昇と脱血不良は、チェックする順番を決めておくと焦らず対応できます!
    静脈圧上昇(V高): 回路の折れ → 腕の曲がり → 針の位置 → チャンバーの凝固 → 狭窄
    脱血不良(A低): 回路の折れ → 血圧確認 → 針の壁ぺた調整 → Qb変更
    臨床現場で安全な透析業務を行うために、基本のチェックリストをしっかり身につけていきましょう!
    これからも臨床工学技士の勉強に役立つ情報を発信していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

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